エンシェントガルルモンが”弱い”とか”使いづらい”とか、抜かしたのは誰だ!?
3月28日に開催された「ぐぅデジ杯」で予選ラウンド全勝(5-0)
”超”好成績を叩きだした「エンシェントガルルモン型アグロ」について、デッキレシピ、メインプラン、各カードの採用理由など深堀して紹介
※アグロ:アグロ(Aggro)とは、積極的に攻め立てるデッキを指す呼称。デジモンカードではLv.3デジモンを攻めの主軸にして積極的にアタックするデッキのこと
ぐぅデジ杯はチーム戦形式での開催だったので「全勝って……。チームの戦績は?」と、気にかける人もいるでしょう!
勿論チームも全勝で、予選1位で決勝トナメ入りしております。本選は一没ってやつ、デジカは波があるから仕方ないね。
プレイヤーはケチャ(@shouyumayo20161)さん。
彼は、と~にかくデッキビルディングがうまいというか……凄いというか……凄まじい。毎度何かしらピン差しして結果を残している。
このエンシェントガルルモンデッキを見ればわかるが、オリジナリティが迸っている。
あと彼はピーターモンに似てる。ピーターモンと同じ帽子をかぶってるんだよね。ここは余談なのでスっ飛ばしていいです。
もくじ
デッキレシピ
ガチ度:
Lv.2
- BT1-003 ウパモン ×4
Lv.3
- BT1-029 ガブモン ×2
- BT1-028 エレキモン ×4
- BT3-021 ブイモン ×4
- BT3-044 アルラウモン ×2
- BT4-023 ストラビモン ×4
- BT4-050 レオルモン ×2
- ST2-02 ゴマモン ×4
Lv.4
- BT3-025 エクスブイモン ×2
- BT4-025 ヴォルフモン ×3
- P-030 P ヴォルフモン ×4
Lv.6
- BT2-049 ピノッキモン ×4
- BT4-114 エンシェントガルルモン ×4
Lv.7
テイマー
- BT3-093 本宮大輔 ×4
オプション
エンシェントガルルモンは、ヴォルフモンから進化専用。故にLv.5は0枚。
デッキ解説
メインプラン
- 基本は従来のアグロと同じ。セキュリティをLv.3の波状攻撃で削り「エクスブイモン」「ヴォルフモン」「ピノッキモン」でリーサルをしかけ、回答必須の盤面を押し付け、やりたいことをやらせる前に最速で殴り勝つ
ブロッカー0枚!守り(リーサルずらし)はどォ~する!?
- 守りは「ハンマースパーク」「チクチクバンバン」のセキュリティ効果、「ピノッキモン」のロック効果にお任せ
- 下手にブロッカー増やすと重ね引き事故、攻めの際の足手まといになる。進化先のLv.5もいない。相手にリーサルをかけられたときしか仕事しないので不採用
これまでのアグロとの違い
- 従来のアグロとの違いは「詰めの選択肢が多い」「ブロッカーやDP12000デジモンを上から殴れる」ところ
- エンシェントガルルモン連打・進撃オメガモンで”殴りきり力”が向上した
エンシェントガルルモンの魅力
- 1ターン限定とはいえ、Lv.5枠を省略してLv.6の破壊力を捻出できる
- 消滅時効果で「ストラビモン」「ヴォルフモン」を登場させて、次ターン以降のアタック要員を確保できるので、アタック時に消滅するのが怖くない
- DP13000。2回目のアタックで「ニーズヘッグモン」倒せる。序盤でDP上げ切れていない「ロードナイトモン」も倒せる。それでいてこちらは後続を残せる
- 機会は少ないけど、「ヴォルフモン」「ストラビモン」が並んでる状態だと4回、6回アタックも可能、メモリーめちゃくちゃもらってて2体「エンシェントガルルモン」だせる状況もないわけじゃな。劣勢をひっくり返すパワーがある
- 連打展開の要求値が高いように見えてそうでもないのが魅力
- 場に青のLv3、手札に「ヴォルフモン」「エンシェントガルルモン」メモリーを3以上確保するだけでOK。一見難しそうに見えるが、リソースは「本宮大輔」や「ストラビモン」のピーピング、「ガブモン」「ウパモン」のドローで確保しにいける、メモリー条件は、「本宮大輔」「ピノッキモン」「ハンマースーパーク」で簡単に満たせる。「本宮大輔」を登場させれば、ほぼ条件満たせる
Lv.3選定・用途
- ストラビモンは超必須
- ピーピングで、「ストラビモン自身」「ヴォルフモン」「本宮大輔」を引き込む
- 「エンシェントガルルモン」の消滅時効果の登場先
- 基本はアグロプラン。「エンシェントガルルモン」は準備時間が必要。なので、「ゴマモン」「エレキモン」「ブイモン」のおなじみアグロセットは各4枚採用
- 「ガブモン」はトップメタの黄に弱い。登場させても「スターモンズ」や「ピックモン」で即除去される、セキュリティチェックできない3コス1ドロー止まりになってしまうので、悩んだが、それでもやはりドローは強い……! 必要最低限2枚採用した
- 主攻をエンシェントガルルモンに担わせると、他のワンショットデッキの劣化版になるのでアグロ面を強化。本宮大輔の効果を最大限発揮するのもあって緑のLv.3(アルラウモン、レオルモン)を採用
- 緑のLv.3は、セキュリティアタックの生存率が高いので、エクスブイモンとの相性〇、1ターン中のアタック回数を底上げしやすい
本宮大輔強すぎ問題
- 本宮大輔は、なるはやで登場させたい。まあシンプルに大輔がでると勝ちやすくなる
- エンシェントガルルモンの発射態勢を整えられる
- 1ターン中に、デジモンを複数体並べられるようになる
- 2コストデジモン登場させて1点(セキュリティ削りの期待値を点と表現中) → ピノッキモンで+1点 → ピノッキモン効果でブロッカーレストで+1点と、1ターンで3点生成できるようになる
- セキュリティから捲れて、登場時効果でヴォルフモンやエクスブイモン引き込んで、返しのターンのリーサルずらして勝ち切るなんてことはザラ
ヴォルフモン(BT4)を3枚採用
- ヴォルフモンに期待する役割は以下の3つ
- 本宮大輔から進化して最後のダメ押しアタック
- エンシェントガルルモンの消滅時効果の登場先のかさまし
- ガブモン、ゴマモンなどの低DPデジモンのDP底上げ(エクスブイモンを絡めたキル時に使う)
- 2の役割は、ストラビモンとヴォルフモン(P-030)の2~4枚目で7枚あり十分。なので、1が本命採用理由。
- もう1点欲しい! の場面は必ずくるけど、2枚は引けないことが多いので3枚
- あれば勝ちやすくなるし、ダブっても、エンシェントガルルモン消滅時・ドロソ・DP底上げで使えるので気持ち多めに採用
- 場に残ってると、エンシェントガルルモン連打時の打点底上げにもなるので無視しずらいのよ
エクスブイモンは2枚
- エクスブイモンは、「レベル4以下デジモン1体」を色指定なくアクティブできる。ジャミングアタック後のブイモンから進化してもう1点ひねり出すことも、緑のLv.3デジモンを対象に発揮もできる
- 超強力に見えるのに2枚に抑えたのは、他にも+1点をだす方法はあるし、基本の立ち回りとしては、必須では無いと感じたので
- まあ、前述のヴォルフモンなり、ブロッカー越すためのチクチクバンバンなり、エンシェントガルルモンなり、エクスブイモンがなくても勝てるパターンはいくつもあるので
進撃オメガモンはラッキー枠
- 進撃オメガモンは……。たまたま引けて噛み合ったらラッキー! ぐらいの枠
- エンシェントガルルモンを経由しないと使えないし、オプション・テイマーを合計10枚採用している都合で、手札にLv.3デジモンがない or 少ない、なんて事故もよくある。そこで2枚目を引くと事故負けするので、「うまくいくといいな~」程度でピン採用
- 事故緩和目的でLv.3に変えても良
- セキュリティで捲れたときに、リーサルをずらせるアクア・バイパーとで悩んだ。でも、2択なら、除去が豊富な現環境でコスト捻出できない危険性場面もあるし、余裕あるときに使うカードだし、オメガモンならLv.5以上のデジモンも処理できるし……で、オメガモンということに
セキュリティ強化でチクチクバンバンを採用!
- セキュリティ強化要員を何にするか……。ポジトロンレーザー、フラウカノン、アクア・バイパー、チクチクバンバンで悩んだが、手札から使っても強いチクチクバンバンを採用
- フラウカノンは、そもそも対アグロだと、フラウカノンケアでブロッカーのアタック順を最後にしてアタックすること多いから、力を十二分に発揮できないこと多いしね
- セキュリティから捲れて一番強いのはデジモンを3枚まで無力化して、1枚除去までしちゃうポジトロンレーザーだけど、手札から使いずらいので、小回りがきくチクチクバンバンに
- オメガモンと同じで、非初動・アグロ札なので、枚数は最低限に調整
デッキの弱点はやっぱり緑。対緑の立ち回りについて
- アグロが最もキツイ相手が緑
- Lv.3、Lv4を一掃する「ニーズヘッグモン」、デジモンを上から殴り殺す「ライラモン」、「ゴリモン」を採用していても突破できない「ジュレイモン」、アタックを封じ攻めを遅らせる「ラフレシモン」、アタック封じに加え、2枚チェックでアグロより早く攻める「セントガルゴモン」、すべてキツイ
- 特に、もらい方がマズいと即ゲーム終了の「ニーズヘッグモン」は最悪。不用意に横展開して、並べたデジモン全バウンスされてリソース尽きた上でDP13000で殴られ続けたらたまったもんじゃないっすよ。「ベジーモン」ですらキツイのに……!
- 「ニーズヘッグモン」は、吸収進化進化が絡むと、メモリーが1あれば、いつでも出る恐れがある。なので、常に警戒しなければならない。
- ユニオンインパクト環境で環境を荒らしまくっていたアグロが、グレイトレジェンド環境に入った途端激減したのはニーズヘッグモンの仕業(勿論ガチガチのブロッカーで攻撃一切通さないコンセプトの黒もキツイけど……いないので)
- 対緑で意識していること。
- バトルオブオメガ環境の大会は、黄と緑だらけなので、全デッキがやってることで特別なコツじゃないけど。緑対面はニーズヘッグモンをださせる・被害最小限になるように動く
- メモリーが1あればで常に危険なわけだから被弾する前提で戦う
- 必要最低限のリソースでさっさとセキュリティを削って、リーサル作るなり、対応必須の場面を押し付けるなりで、緑に割りに合わない場面を作らせて、ニーズヘッグモンを無理やり使わせる
- そこでメモリーを多めにもらって、リーサルを作りにいく……のが理想
- この間にピーピングやドローで、リソースをかき集めなければならないので、決して有利な相手ではなく、勝率も5割。五分五分の相手
- 特に警戒しているのはカオスモン。こちらのデジモンを減らしながら貫通でセキュリティを減らしてくるので殴り合いのスピードで負けます。まあ、なので、デジバーストでセキュリティをガンガン削る軸の緑が流行ると、必然とこのデッキは使えなくなっていくってワケ